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マウスピース型矯正装置

少しずつ歯の位置が違うマウスピースを10日ほどで入れ替えていくことで歯を動かす治療です。

 

光学スキャナー(iTero)という、お口の中を専用の機械でスキャンし、マウスピースを作成するので、従来の粘土のようなもので型取りする機会は減ります。

見た目が良いのはもちろんのこと、近年の目覚ましい装置の材料や技術の発展で今後とも需要が増えていくと感じています。

ただ、以下のような気を付けて頂きたい点もあります。

  1. 1日20時間は装着しなければならない
  2. あまり頻繁につけ外ししていると治療が全く進まないうえに歯にダメージを与えてしまう
  3. 途中でマウスピースが合っていないなど不具合が出た時に報告してもらうなど自己管理力が求められる(自身で管理不安な方は来院頻度を増やしてもらうことは可能です)
  4. 咬合によっては動かし方に得意不得意がある

以下に表としてまとめましたので、参考にして頂ければ幸いです。

ワイヤーを用いるマルチブラケット装置とマウスピース矯正の比較

  マウスピース矯正
(インビザライン)
ワイヤー矯正
(マルチブラケット装置)
治療方法 透明で薄く柔軟性のあるマウスピースを1日に20時間以上装着して歯を動かす ブラケットと呼ばれる歯にワイヤーを固定する装置とワイヤーを装着して歯を動かす
特徴 食事や歯磨きの際には取り外すことが可能 一度歯に矯正装置を固定してしまったら、自分で取り外せない
通院頻度 2ヶ月に1度 1ヶ月に1度
適応症例 不得意な症例もある 全ての症例に対応している
自己管理 装置が適合しているかセルフチェックが重要 歯科医師が管理するので、あまり必要ない
見た目 ほとんど気にならない 白い装置もあるが、ある程度気になる

矯正歯科医師としてのマウスピース矯正の注意点

マウスピース矯正の出現により、比較的手軽かつ簡易的に歯を動かす事が可能になりました。
今後の更なる発展も予測されるマウスピース矯正ですが、現段階では注意すべき点もあります。
例えば、歯の動かし方が歯の周囲の骨(歯槽骨)の位置まで考慮されておらず、歯槽骨から歯が出るような治療計画を立てることや、骨格や横顔などを考慮せず治療計画を立てるといったことです。
マウスピース矯正を考えられている方は、しっかり診断し矯正の治療計画をしっかり立てたうえで治療開始して頂きたいと思います。

また、マウスピース型矯正装置は薬機法対象外となっています。
薬機法対象外についての内容はこちら

コラムにてさらに詳しくマウスピース型矯正装置について記載ありますので、よろしければそちらの方も確認してください。

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